平成25年度対セネガル草の根・人間の安全保障無償資金協力「マリアマ・バ中高等学校改修計画」引渡式

2016年2月25日,ダカール市ゴレ島のマリアマ・バ中高等学校において,平成25年度草の根・人間の安全保障無償資金協力により改修された施設及び供与された機材,また,三菱商事ダカール駐在事務所が同社CSR事業で同校講堂に整備した音響機材などの引渡式が合同で開催されました。
同校は1977年に設立された全寮制中高一貫公立女子校で,毎年小学校6年時にセネガルで実施される全国統一試験の成績上位者約30名が入学しています。卒業後は多くの生徒が国内外で活躍しており,日本に対しても数人の国費留学生を輩出するなど,優秀な学校として知られています。また公立校であるため,各年度の登録料以外に授業料は発生せず,家庭の経済状況に関わらず学業を続けることができるのもこの学校の特徴です。しかし,学校施設は設立から約40年来,一度も大規模に改修されたことがなく,安全性,快適性の両面で多くの問題を抱えていました。今回の計画では,教室棟,講堂,学生寮及び調理場が改修され,生徒たちの学業と生活の場としてふさわしいものとなりました。

- 「マリアマ・バ中高等学校改修計画」
供与限度額 : 84,467ユーロ (9,037,969円)
実施団体  : マリアマ・バ中高等学校
事業内容  : 中高一貫公立女子校であるマリアマ・バ中高等学校の老朽化した施設の改修(3階建て教室棟,講堂,3階建て学生寮2棟,調理場)および調理場機材(机22台,棚3台,冷蔵庫3台,冷凍庫2台,電子レンジ4台,ガスコンロ3台)の整備を行い,女性の能力強化・社会進出を支援する。


改修された教室棟


日本政府により改修され,三菱商事CSR事業にて機材整備された講堂



引渡式典の様子(左からダカール学区視学官,三菱商事理事,マリアマ・バ中高等学校長,北原大使,ゴレ市長補佐官,ダカール医療区医師長)



式典参加者,改修された講堂前にて