UNODC連携無償:海上法執行に係る情報分析研修の修了式

令和7年7月11日
 2025年7月11日、ビクトリア港のUNODC事務所において、UNODC連携無償「アフリカの角地域における海上安全保障のための地域訓練能力の確立」のための情報分析研修の修了式が行われ、作田誠大使、モスタファ・エルバナUNODC事業地域調整官が出席し、セーシェル国家情報共有・調整センター(NISCC)の他、同国、ジブチ及びソマリアの沿岸警備隊、海上警察、空軍、情報局の訓練生19名が出席しました。
 訓練生代表が1か月間の訓練の成果を報告した後、エルバナUNODC事業地域調整官は、西インド洋における海上保安の意義、UNODC及び日本が賛同する自由で開かれたインド太平洋(FOIP)の推進を説明しつつ、訓練生の研修の成果による沿岸各国の海上法執行能力の強化への期待を表明しました。
 作田大使は、国際航路としての西インド洋の重要性、海上法執行能力強化の必要性、自由で開かれたインド太平洋地域(FOIP)推進の意義を説明した上で、多国間協力による海上越境犯罪への対処の重要性に言及しました。また、8月にはTICAD9首脳会議により海上保安も協議される旨説明し、今次研修の成果が訓練生の日々の活動の中で指針として役立つことを期待する旨述べました。
 作田大使から訓練生一人ひとりに修了証を授与した後、記念撮影が行われました。