大使挨拶
令和6年12月17日

12月2日、セーシェル共和国に常駐する初めての特命全権大使として着任し、12月17日、ラムカラワン大統領に信任状を俸呈いたしました。
1976年、セーシェルが英国から独立を果たした際、日本は独立したその日の6月29日にセーシェルを国家承認して外交関係を樹立し、以降、在ケニア日本国大使館がセーシェルを兼轄してまいりました。その後、2019年1月、兼勤駐在官事務所が首都ヴィクトリア市に設置され、2024年、今回私がセーシェル共和国に初めて常駐する特命全権大使として着任となりました。私の着任で両国の新たなる外交の礎になればこれほど嬉しいことはございません。
日本は、インド太平洋地域において、法の支配を始めとする共通の価値や原則に基づく、自由で開かれた秩序を実現することにより、地域全体、ひいては世界の平和と繁栄を確保することを目指す「自由で開かれたインド太平洋」を提唱しています。セーシェルは、潜在力溢れるアフリカと成長著しいアジアを結ぶインド洋上に位置し、法の支配・民主主義といった基本的価値観を共有する日本の重要なパートナーと考えています。
近年の日本におけるセーシェルの知名度は高くありませんが、1980年代にはハネムーンの渡航先として多くの日本人が訪れていた時期があったと聞いております。また、日本で消費されるキハダやメバチなどのマグロ類の約10%はセーシェル産であり、知られざるところで日本とのつながりがあります。
セーシェルは常夏の気候と美しい海の広がる世界有数のリゾート地として知られ、また、世界で2番目に大きな環礁である「アルダブラ環礁」と世界最大の実をつける「フタコブヤシ」の木を保護する「ヴァレ・ド・メ渓谷自然保護区」の二つの世界自然遺産があります。英国王室のウィリアム王子とキャサリン妃がハネムーンで訪れるなど、ヨーロッパからは多数の観光客が訪れています。日本とセーシェルの交流を更に拡大するためにも、日本からの訪問客が増えることを期待して、日本への発信にも努めていきたいと考えております。
1976年、セーシェルが英国から独立を果たした際、日本は独立したその日の6月29日にセーシェルを国家承認して外交関係を樹立し、以降、在ケニア日本国大使館がセーシェルを兼轄してまいりました。その後、2019年1月、兼勤駐在官事務所が首都ヴィクトリア市に設置され、2024年、今回私がセーシェル共和国に初めて常駐する特命全権大使として着任となりました。私の着任で両国の新たなる外交の礎になればこれほど嬉しいことはございません。
日本は、インド太平洋地域において、法の支配を始めとする共通の価値や原則に基づく、自由で開かれた秩序を実現することにより、地域全体、ひいては世界の平和と繁栄を確保することを目指す「自由で開かれたインド太平洋」を提唱しています。セーシェルは、潜在力溢れるアフリカと成長著しいアジアを結ぶインド洋上に位置し、法の支配・民主主義といった基本的価値観を共有する日本の重要なパートナーと考えています。
近年の日本におけるセーシェルの知名度は高くありませんが、1980年代にはハネムーンの渡航先として多くの日本人が訪れていた時期があったと聞いております。また、日本で消費されるキハダやメバチなどのマグロ類の約10%はセーシェル産であり、知られざるところで日本とのつながりがあります。
セーシェルは常夏の気候と美しい海の広がる世界有数のリゾート地として知られ、また、世界で2番目に大きな環礁である「アルダブラ環礁」と世界最大の実をつける「フタコブヤシ」の木を保護する「ヴァレ・ド・メ渓谷自然保護区」の二つの世界自然遺産があります。英国王室のウィリアム王子とキャサリン妃がハネムーンで訪れるなど、ヨーロッパからは多数の観光客が訪れています。日本とセーシェルの交流を更に拡大するためにも、日本からの訪問客が増えることを期待して、日本への発信にも努めていきたいと考えております。
2024年12月17日
特命全権大使
特命全権大使
作田 誠