大橋申廣絵はがき引渡式

令和5年2月13日
令和5年2月8日、国立歴史博物館で行われた、日本人写真師の絵はがきの引渡式に加藤大使が出席しました。
 
寄贈された絵はがきは、20世紀初頭にセーシェルで活躍した日本人写真師、大橋申廣氏の作品です。大橋氏は京都府宮津市出身で、1892年頃からセーシェルで暮らしていた日本人写真師で、1925年にセーシェルで74歳の生涯を閉じました。大橋氏の絵はがきには、街並み、港、官公庁、人々の生活、ゾウガメ、セーシェル特有の植物など、セーシェルの歴史が見事に写されています。大橋氏の絵はがきの一部は、セーシェルの歴史研究書にも活用され、国立歴史博物館などで展示されています。
 
今回寄贈された66点の絵はがきは、青木澄夫氏(元中部大学教授)が個人所蔵されていたものです。青木氏は、アフリカをはじめとする海外の日本人開拓者を研究されており、戦前の在留邦人に関する写真、絵葉書、地図、文献などの史料を多く所蔵されています。これらの史料は、日本よりもそれぞれの国で貴重な歴史的資料となるとのお考えにより、今般、大橋申廣氏の第二の故郷であるセーシェルに、蒐集した絵はがきの里帰りを企画され、国立歴史博物館に寄贈されました。
 
引渡式では、青木氏がオンライン参加でスピーチをされ、また文化省次官兼セーシェル国立文化遺産芸術研究所事務局長セシル・カレビ氏が、スピーチをしました。